ユーザー辞書について¶
ユーザー辞書は、ユーザーが編集可能な日本語辞書です。ユーザー辞書には、単語辞書、記号ポーズ辞書の2種類があり、それぞれ単語、記号ポーズを登録することができます。単語辞書は、文章が意図したとおりに読み上げられない場合に、文章中に現れる単語に独自の読み方を指定して登録することで、文章を合成した際にあらかじめ登録しておいた読み方で読ませることができます。記号ポーズ辞書には、文中の任意の場所にポーズを挿入する機能があります。
本節では、単語辞書について説明します。記号ポーズ辞書については、「記号ポーズ」の項を参照してください。
単語辞書¶
単語辞書機能¶
単語に独自の読みとアクセントを割り当てます。
※ 最終的な単語の読み方は、他の単語とのバランスも考慮した上で音声合成エンジンによって決定されるため、まれに単語辞書に登録したとおりに読み上げられない場合があります。
例)「東京に出てきてから、もう10年近く経つ。」⇒「東京」を当て字で「コッチ」と読ませたい。見出し「東京」、読み「コッチ」、品詞「地名」で登録⇒「東京」は「トーキョー」としか読み上げられない。
品詞¶
- 単語の品詞には、文中における単語の役割を決める働きがあり、選択した品詞によっては登録したとおりに読み上げられない場合があります。
- 例)「彼は、故郷である日向に帰った。」⇒「日向」を「ヒューガ」と読ませたい。見出し「日向」、読み「ヒューガ」、品詞「人名」で登録⇒「日向」を「ヒナタ」と読んでしまう。見出し「日向」、読み「ヒューガ」、品詞「地名」で登録⇒「日向」を「ヒューガ」と期待通りに読む。
優先度¶
単語には優先度が設定されており、優先度の高いものほど優先して選択されるようになります。
極端に優先度の高い単語を登録すると単語同士の優先度のバランスが崩れ、日本語解析処理に悪影響を与える可能性があります。優先度を高く設定しなければ意図したとおりに読み上げられない場合を除いて、優先度は「標準」以下に設定してください。やむを得ず優先度を「高い」または「最高」に設定した場合、他の文章を読ませた際に問題が発生することがありますので、十分ご注意ください。
優先度を上げる必要があると思われる場合は、優先度を上げる前により長い単位で単語登録することで対応可能か検討してください。
※ 優先度を「最高」にしても、文脈によっては別の読み方が優先されてしまう場合があります。
単語辞書に関するその他のトピック¶
単語辞書の最大登録件数は60000件です。