ルビ機能

AITalk 製品のルビ機能を説明します。 日本語テキストを入力とするときに、読み方を指定するためにルビ機能が利用できます。 日本語テキストに特定の記法で記載することで、読み方を指定します。 ユーザー辞書を利用しなくても読み方を指定できるため、手軽に読み間違いの解消・独自の読み方の指定ができます。

ルビ仕様

ルビ機能の仕様は次の通りです。

入力形式

ルビの開始を示す << と終了を示す >> で囲まれた範囲に、親文字と読み方を | で分けて記述します。

<<親文字|ヨミカ’タ>>

区切り文字

区切り記号には、入力テキスト内でルビを使用することを示す記号と、親文字と読み方の区切りを示すものがあります。

<<

ルビの開始を示します。 全角/半角は問いません。

>>

ルビの終了を示します。 全角/半角は問いません。

|

ルビの親文字と読み方の区切りを示します。 全角/半角は問いません。

親文字

ルビ機能で読み方を指定する対象となるテキストです。

ルビを指定した箇所周辺をよりなめらかに読ませるには、親文字のテキストは 文節単位 にしてください。

読み方

親文字の読み方を指定します。 読み方には、発音を示す「読み記号」とアクセントやポーズを示す「韻律記号」があります。

読み記号

発音そのものはカタカナで指定します。 全角/半角は問いません。

ルビ機能で使用できる読み記号は JEITA TT-6004 と同じです。 ただし、全角でも使用可能です。

韻律記号

ルビ機能で使用する主な韻律記号の説明です。

アクセント核

(アポストロフィ)で示します。 AITalk 独自の中間言語の ! に相当します。 (以降「AITalk 独自の中間言語」は「AI 中間言語」と記します。)

アクセント区切り

  (スペース) で示します。 AI 中間言語の |0 に相当します。

短ポーズ

: (コロン)で示します。 AI 中間言語の $1_1 に相当します。

長ポーズ

(読点)で示します。 AI 中間言語の $2_2 に相当します。

注意点

  • 親文字と読み方の間に区切り記号 | が無い場合、読み方のみを指定されたものと認識します。

  • 1 つのルビの文字数は、親文字、読み方、区切り文字合わせて最大 128 文字までです。 128 文字を超えた場合、ルビとして認識されません。 (ルビの書式全体が日本語テキストとして処理されます。そのため、親文字もそのまま合成されます。)

  • 1 文中に使用可能なルビの数は最大 16 個です。 17 個目以降は、ルビとして認識されません。

  • 親文字に ! ? を使用するとルビ機能が正常に機能しません。

  • 読み方に ! ? . を使用するとルビ機能が正常に機能しません。

  • ルビを含むテキストをユーザーキーワード置換辞書に登録した場合、そのキーワードは無効となります。

使用例

以下はルビ機能の使用例です。 ここでは赤い部分をルビの親文字としています。

例 1: 同一の表記で別の読み方を指定する場合

例 1-1: オリジナル文章

 右の男性は、渡部裕一さん 、左の男性は、渡部裕一さん

例 1-1: ルビあり文章

 右の男性は、<<渡部裕一さん|ワタナベ ユーイチサン>>、左の男性は、<<渡部裕一さん|ワ’タベ ヒロ’カズサン>>。

例 1-2: オリジナル文章

 小学生は、4-3=1と 読み、大学生は、4-3=1と 読む。

例 1-2: ルビあり文章

 小学生は、<<4-3=1と|ヨ’ン ヒク サンワ、イチ’ト>>と読み、大学生は、<<4-3=1と|ヨ’ン マイナス サン:イコ’ール、イチ’ト>>と読む。

例 2: 1 つの単語の中に短ポーズを挿入する場合

例 2: オリジナル文章

 日本一長い名前の駅、南阿蘇水の生まれる里白水高原駅で 下車した。

例 2: ルビあり文章

 日本一長い名前の駅、<<南阿蘇水の生まれる里白水高原駅で|ミナミア’ソ:ミズノウマレルサト:ハクスイコウゲ’ンエキデ>>下車した。

その他

  • ルビ機能の効果は、ルビ入力形式で指定した箇所のみです。 同じ親文字が複数出現する可能性がある場合は、ユーザー辞書を利用することで作業量が少なくなる可能性があります。