記号ポーズ辞書 (非推奨)

AITalk 製品の扱うユーザー記号ポーズ辞書を説明します。 以降は「ユーザー記号ポーズ辞書」は「記号ポーズ辞書」と記します。

記号ポーズ辞書はユーザー辞書の種類の 1 つです。 ユーザー辞書の概要については ユーザー辞書概要 を参照してください。

記号ポーズ辞書には文字列 (記号) とポーズを登録します。 AITalk に記号ポーズ辞書を読み込むと、入力テキスト中に含まれる記号を登録したポーズ長の制御タグに置き換えます。 制御タグについては 制御タグ を参照してください。

ポーズは AITalk 4.1 のポーズタグで指定します。 以降この「AITalk 4.1 のポーズタグ」を「旧ポーズタグ」と記載します。 互換性の為の形式であり、AITalk 5 の制御タグとは異なります。

注釈

この機能は新しい AITalk 5 では、ユーザーキーワード置換辞書のマッチモード any に統合されました。 AITalk 4.1 以前の形式の記号ポーズ辞書ファイルの利用は非推奨になります。 ユーザーキーワード置換辞書の詳細は ユーザーキーワード置換辞書 を参照してください。

互換性のため、記号ポーズ辞書ファイルの読み込みは継続してサポートされますが、なるべくユーザーキーワード置換辞書への移行を検討してください。

記号ポーズ辞書仕様

辞書フォーマット

記号ポーズ辞書は 1 つのテキストファイルです。 3 行ごとに文字列 (記号) と旧ポーズタグを 1 つずつ指定できます。 以降、「記号ポーズ辞書ファイル」については「sdic ファイル」と記載します。

具体的な sdic ファイルの記載例は次のようになります。

1
2
3
4
5
6
7
8
# 先頭行
num:0
■
<{&Pau MSEC=2000&}>
num:10
★
<{&Pau MSEC=3000&}>
[EOF]

ファイル仕様

sdic ファイルはテキストファイルです。 以下の形式で記述します。

文字エンコーディング

CP932 (Shift_JIS)

改行文字

CRLF または LF

先頭行 (ヘッダー行)

1 行目の行頭は必ず文字 # から開始しなければなりません。 この行はヘッダー行です。 ツールを用いて sdic を生成するときは、何らかの付加情報を記録することがあります。

登録可能数と組

60000 組まで登録可能です。 2 行目以降から 3 行で 1 組と扱われます。

注釈

SDK 製品向け

同時に読み込める sdic ファイル数に制限はありません。 登録数に比例してメモリ消費が増すため、メモリ不足にならないよう注意が必要です。

データエントリ

ヘッダー行以降の 3 行でフレーズを記述します。

  1. ヘッダー

  2. 記号

  3. 旧ポーズタグ

データエントリ行の構成は次のようになっています。

<ヘッダー>
<記号>
<旧ポーズタグ>
ヘッダー

ヘッダーの書式は下記の通りです。

num:x

ヘッダーは半角英数のみ指定できます。

x は 0~59999 のユニークな整数値となります。

記号

全角文字のみ使用可能

旧ポーズタグ

旧ポーズタグの書式は下記の通りです。

<{&Pau MSEC=X&}>

すべて全角で記載します。 X はポーズ長を示し、80~30000 の整数値を全角数字で指定可能です。