「声をかけるやさしさ」のようなコミュニケーションの延長線上に音声の技術があるといいなと思います。
新卒採用 2025年4月入社
音声ビジネスグループ
製品開発チーム エディター担当
九州大学芸術工学部 芸術工学専攻 音響設計コース 修了
「声をかけるやさしさ」のようなコミュニケーションの延長線上に音声の技術があるといいなと思います。
研究対象は人の聴覚で、特に人が声を聴くとき、耳や頭がどんな処理をしているのか調べていました。多くの人が、幼児から成長する中で、声を聴き言語としての意味を捉えるという能力を自然と身に着けています。条件にもよりますが、その能力は昨今のAIによる音声認識と比べても十分に高性能と言えます。特に、かすれ声や周辺の雑音などにより音質が低下しても声を聞き取れる柔軟さには驚くべきものがあります。では、人の高性能な聴覚システムはどのような仕組みでできているのか、それを調べる手法は、数理モデルによるシミュレーションやMRI等を用いた中枢神経系の反応測定、心理物理的な反応測定と様々です。私は主に心理物理実験を行っていましたが、研究過程では数理モデルの理解や、音声の信号処理・物理的特性解析のためのプログラミング、統計的検定等を通じて常に数学に触れ続けていました。
現在はお客様が音声合成を行う際に操作する画面、ユーザーインターフェース(UI)の開発を行っています。新たな機能を実装できた際や、それでお客様から好意的な反応を頂けた際は非常にやりがいを感じます。
リモートワーク環境下でも会話が活発であることは、私にとって良いギャップでした。私の所属するチームでは、テキストコミュニケーションツールだけでなく、オンライン会話ツールも使用して相談を行っています。リモートだと話すのが億劫になり自然と会話が減ると聞きますが、チーム内に業務に直結しない話題でも気軽に語り合える雰囲気があり、会話減少の対策となっているのかもしれません。
大学時代に音声を研究対象としていたこと、コミュニケーションを促進させるために音声が重要だと考えていたこと、コンシューマー向け製品(A.I.VOICEシリーズ等)に親しみがあったことの3点が主な入社理由です。特に、2番目の「コミュニケーションの促進」に関しては私の経験から深く思うところがあり、入社を決める後押しになりました。
現在はフロントエンドの開発を主にしていますが、できることを増やしていきたいので、バックエンドの開発にも挑戦してみたいです。

他者の背中を押してくれる雰囲気があります。入社後少したってから、会社に受験料をだしてもらって基本情報技術者試験を受験し、合格しました。その際、業務時間の一部を資格試験に向けた学習に当てていたことを印象深く覚えています。新卒入社してすぐだったこともあり、「業務中に試験勉強をして良いのだろうか」と思うこともありましたが、むしろ上長やチームメンバーは「業務時間中でも良い」と言って下さり、安心して学習に臨めました。
応募者へのコメント
就職活動で「自分を要約する」というのは、苦しくも創造的な機会です。自分の考えや経験から見出した価値観を軸に企業を探し、会社の方々と出会う中でその価値観を磨き上げ、それを元にESや面接に臨む、そんな姿勢が理想かもしれません。しかしながら、これまでの経験や思考を一つにまとめるのは容易ではありません。大切なことだと思うことを上手く言葉にできないことも多いはずです。だからこそ、まずは就職や内定の追求を一旦脇に置き、幅広い企業を訪れて自分自身の価値観を見つめ続ける活動をおすすめします。見栄えせずとも、自ら磨き上げた価値観であれば、きっと自信を持って伝えられるはずです。もし、就活生の皆さんが大切にしている価値観の中で、少しでもエーアイ社と重なる部分があれば、ぜひ説明会などに足を運んでください。疲れたときは、どうか誰かに相談してくださいね。