動画マニュアルの作り方とは?メリット・デメリットをご紹介

2023/11/20 / 社内業務効率化

ペーパーレス化が急速に進んできたことも背景に、昨今、各種のマニュアルを紙ベースでなく動画で仕上げる企業が増えてきました。そこで、「わが社も動画マニュアルを」と考えてはみたものの、何からどう手を付ければ良いのか皆目見当がつかない、という企業もあるのではないでしょうか。

本記事では、動画マニュアルの作成を検討し始めている企業様に向け、動画マニュアルの主な種類や作り方の流れなどをご紹介しています。

動画マニュアルには4種類ある

動画マニュアルを大別すると、「業務手順マニュアル」「営業マニュアル」「研修マニュアル」「製品紹介・使い方マニュアル」の4種類があります。それぞれの概要を見ていきましょう。

業務手順マニュアル

業務手順マニュアルとは、社内の様々な業務の流れを具体的に示した動画マニュアルです。主に新入社員や新たに配属された社員に対し、業務の概要や考え方、作業手順などを習得させるために作成されます。

業務内容によってはOJTが必須となる場合もありますが、そのような現場であっても、動画マニュアルを通じて一定の知識を身につけておくことは無駄になりません。

営業マニュアル

営業マニュアルとは、自社商品・サービスの営業の流れを示した動画マニュアルです。BtoBでの営業の流れはもちろんのこと、店頭での販売営業における流れも営業マニュアル動画として用意されています。

営業力を身につけるには場数を踏むことが大事ですが、基本的な流れ・段取りは動画マニュアルでも十分に習得できます。

研修マニュアル

研修マニュアルとは、社内で行われる各種の研修をテーマ別で動画にまとめたマニュアルです。受講対象については、新人かベテランかを問いません。基本的なビジネスマナー研修、企業理念に関する研修、フランチャイズ店の店長に対する店舗運営研修、新人教育の方法に関する研修など、業種や企業の特徴に応じて様々な研修マニュアルが用意されています。

製品紹介・使い方マニュアル

製品紹介・使い方マニュアルとは、取扱説明書の内容をより具体的・実践的に説明する動画マニュアルです。
製品紹介・使い方マニュアルについては、従来、紙ベースで作成される例が大半でしたが、むしろ近年では動画ベースが主流。機器等の操作方法は、文字や写真から学ぶよりも、音声や動画から学んだほうが効率良く習得できるでしょう。

動画マニュアルの作り方の流れ

動画マニュアルの作り方の流れを見てみましょう。動画マニュアルの作成には、撮影して説明を録音するだけではなく、台本を作成したり動画を編集したりする工程も必須です。

構成案を作る

初めに動画マニュアルの大きな構成を検討します。紙ベースのマニュアルでいう「目次」に該当する部分と考えて良いでしょう。
構成案を作るときの重要なポイントは、動画を視聴するターゲットとテーマを明らかにすること。誰に対して何を伝える動画マニュアルなのかを明確にすれば、おのずと適切な構成案はイメージできるでしょう。

なお、構成案を作るときの注意点として、「1動画に対して1テーマ」という原則も忘れないようにしましょう。1動画にいくつものテーマを詰め込んでしまうと、視聴する側が必要なテーマを見つけにくくなり使い勝手が悪くなるからです。

台本作成をする

構成案に基づいて情報や資料を収集したら、次に動画マニュアルの台本を作成しましょう。文字情報をまとめた台本でも絵コンテを利用した台本でも、どちらでも構いません。
台本の作成にあわせて、動画内で使用する映像や図解・テロップ、ナレーションなども用意しておくと、以後の作業工程がスムーズになります。

動画を撮影する

台本の流れにしたがい、実際に動画を撮影します。
動画撮影にあたっては、適切なカメラやマイク、照明などの撮影機材を整えましょう。また、周囲の雑音に配慮した撮影環境を選ぶことも大切です。実際の撮影に入るまでに時間が掛かったり、途中で撮り直ししたりすることも想定し、時間に余裕を持って撮影を始めましょう。

なお、動画マニュアルの内容がPC操作のみで完結する場合には、動画撮影の工程は不要。画面のキャプチャを取得したりナレーション・テロップを入れたりなど、編集作業が中心となります。

ナレーションを入れる

動画撮影を終えたら、内容を分かりやすくするためのナレーションを挿入します。
プロのナレーターに依頼したり社員にナレーションを任せたりしても構いませんが、後々の微修正や制度変更などへ臨機応変に対応するためには、いつでも誰でも簡単にナレーションの内容を変更できる人工音声ナレーションツールを使用しても良いでしょう。

【参考】人工音声ナレーションを活用した事例

研修動画の作成にあたり、社内担当者がナレーションを吹き込んでいたというCTCファーストコンタクト株式会社。ナレーションを収録する前には読みの練習が必要だったり、周囲の雑音に配慮しなければならなかったり、また修正・録り直しに工数が掛かったりなど、ナレーションに関する多くの課題を抱えていたようです。

そこでCTCファーストコンタクト株式会社は、研修動画のナレーションとして株式会社エーアイの人工音声ツール「AITalk®」を導入。人の声と遜色ない品質のナレーションを得られ、かつ、周囲の雑音を気にせずいつでもどこでもナレーションを入れる作業ができるようになり、作業工数が大きく削減されたとのことです。また、音声のテキストを変更するだけでナレーションの内容も変更できるため、録り直しの工数も減ったという声も頂きました。

CTCファーストコンタクト株式会社様の活用事例を見る

動画編集をする

動画編集ソフトを活用し、動画マニュアルの最終的な仕上げを行います。
編集段階で行う主な作業は、動画のカットや素材の追加、テロップや資料の挿入など。また、より動画の品質を上げるため、第三者にチェックしてもらうことも編集段階に行う重要な工程になります。

【まとめ】動画マニュアルの種類と作り方のポイント

  • 動画マニュアルには、「業務手順マニュアル」「営業マニュアル」「研修マニュアル」「製品紹介・使い方マニュアル」の4つの主な種類があります。
  • 動画マニュアルを作る際には、まず大まかな構成を考え、それに基づいて台本を作り、動画を撮影し、ナレーションを入れ、最後に動画を編集するというステップが必要です。
  • 動画の構成を考えるときは、視聴する人のことと伝えたいテーマをしっかりと明確にすることが大切です。また、テーマごとに動画を作成することがおすすめです。
  • 人工音声のナレーションツールを使うと、後からでも簡単にナレーションの内容を変更できるので便利です。
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