導入製品もしくはサービスについて
社内外における教育用、研修動画で活用するナレーション音声作成用にAITalk 声の職人を導入しました。声の職人で作成したナレーション音声を動画作成・編集ソフトへ取り込み、映像やスライドとあわせて動画化しています。
社内では、新しい方が入社するたびに繰り返し伝える必要のある基本的・共通的な教育研修マニュアル動画のナレーションに作成しています。また、社外では、お客様が導入されたシステムの操作イメージが掴みやすいように、システムの実際の動きを取り入れた動画マニュアルに活用しています。
AITalk導入の背景
どのような課題や問題があったのですか?
社内向けの動画に関して、これまでは社内担当者の声でナレーションを録音していました。担当者自身の声を吹き込んでいたため、事前に読み込む必要があったことや、取り直しの工数がかかっていました。特にAITalkの導入検討時点では作成するマニュアルの数が多く、声の録音に時間がかかりすぎていたため、音声読み上げソフトを導入したいと切実に考えていました。
お客様向けの手順説明動画に関しては、説明会を開催し、講師がシステムのデモ画面を共有しながら実際の操作を説明することが多いのですが、録画動画を説明会に欠席した方や復習用に後日公開したいという要望が以前からありました。しかし、講師の肖像権等の問題もあり、ニーズに応えることが難しい状況でした。
AITalk導入による効果について
社内用のマニュアル動画に関しては、音声合成を導入することにより、読み上げの練習や取り直しなど録音にかかっていた工数を大幅に削減でき、問題を解決することができました。
お客様向けのマニュアルに関しても、音声合成のナレーションにより、研修時の投影資料や操作動画に作成した音声を付与することで講師の肖像権等の問題が解決し、要望のあった説明動画の提供が可能となりました。
AITalk導入の決め手
もともと3、4年前から他社の音声合成製品を複数利用していましたが、声に特徴があるために好みが分かれてしまうこと、期間限定のライセンスを契約していたため繰り返し契約することも難しく、ナレーション作成作業を契約期間に集中させる必要がありました。そういった点も踏まえて今回の導入では、万人受けする標準的な声色、ライセンス面に加え、文章の手直しが少なく済むような読み上げ音声の品質面で比較をおこないました。
いくつか企業の音声サンプルを試したところ、万人受けする声色があり、文章を読み上げた際にイントネーションや読み方の手直しが一番少ない自然な音声だったのがAITalkだったため、ほとんど即決に近い形で決定しました。
価格に関しては、それまで契約していた製品が期間限定であったり、低価格帯のライセンスであったりしたため、長期単位での契約が可能なAITalkは正直なところ高額という印象でしたが、現場が納得できる品質のよいものを導入したいという想いからAITalkを選択となりました。
AITalkは、簡単な操作で音声を作成することができます。システム用語が頻出するため、そのような単語単位では一部登録を必要としますが、文章が続いている場合はある程度自然に読み上げてくれます。
今後の展開について
お客様向けのマニュアルは、理解度が深まるような実際の操作の動きを取り入れた動画と、データとして閲覧が可能なPowerPoint資料の2種類を個別に作成し納入することもあります。AITalkには、PowerPointのメモ欄に入力したシナリオからナレーションを作成・挿入できる製品もあると聞いたのでPowerPointの資料を動画化することで作業負担の軽減ができるのではと興味を持っています。
また、操作説明動画とは別に、お客様先でシステム導入前に機能や導入効果等の説明をおこなうプロモーション動画を作成することもありますので、そういった動画のナレーションへも活用できればと考えています。