導入の前提
ムサシ交通株式会社様は、1961年の設立以来、東京23区・武蔵野市・三鷹市を中心に多くの方に利用されているタクシー会社です。60年以上の歴史を通して利用客の安全な送迎とともに、乗務員にとって働きやすい環境づくりを大切にしてこられました。
この度は、病気・手術により発話困難になった乗務員の方が勤務中に使える「声」として、AITalk 声の職人クラウド版の音声(標準話者:ひでと)をご採用いただきました。常務取締役の尾林様・乗務員の中村様にご利用の経緯、お使いになってのご感想を伺っています。
※話者デモはこちらからご確認いただけます
https://www.ai-j.jp/demonstration/#demo
今回AITalk6を導入いただいた製品・システムの概要を改めて伺えますか
尾林様)
乗務員の中村がお客様への案内に使うために、「AITalk® 声の職人 クラウド版」の音声を2025年11月から利用しています。
iPadで使えるサンプラーアプリ(Sound Pad Pro Max)によく使うフレーズを100件くらい登録しておいて、それをタップすると運転席とお客様の間にぶら下がったBluetoothスピーカーから音声が再生される仕組みです。
フレーズは「おはようございます」「目的地を教えていただけますか」のような使用頻度の高いものからあまり高くないものまで、使用頻度でレイヤーを分けて表示できるようにしています。


AITalk 声の職人クラウド版導入の背景
– 音声合成導入を検討された経緯
改めて、どういった経緯で乗務中の案内に音声合成を検討されたのか、伺えますか。
尾林様)
もともと乗務員として働いていた中村が昨年5月にがんの診断を受け、声帯を摘出する手術を受けることになりました。実際に手術を受けたのは9月ですが、手術後も乗務員として働きたいという相談を受けていたので、会社として何が必要か考えた結果、音声合成を使っての案内を思いつきました。
アプリで使用している100くらいのフレーズを考えたのは中村です。入院中の時間を有効活用すべく、よく使うフレーズを考えておいてと依頼し、準備してもらいました。機材・アプリの選定や、音声データの作成は私が担当しました。
-エーアイ製品導入の決め手について
尾林様)
品質が一番の理由です。音声合成を使うと決めたときに各社のデモを聴き比べましたが、音質・イントネーションが一番自然だと思いました。もちろん無料のものや、もっと安価なものはありますが、中村にとっては仕事上の声帯になるわけですから、クオリティを妥協したくなかったのです。
– 実際にお使いいただいての感想はいかがでしょうか
中村様)
(お客様は)すごく聞き取りやすいようです。
尾林様)
音声を作成するツールとして使いやすく、音声ファイルも短時間で一括書き出しできました。細かなイントネーションの調整も色々と行いましたが、その操作もしやすかったです。
また、お客様からタクシーアプリのレビューを書いていただくことがあるのですが、そこでも非常に好意的な意見をいただいています。もともと中村は接客が丁寧でしたし、運転技術もあります。音声が変わることでネガティブな意見があるかもしれないと身構えていたのですが、拍子抜けするくらいそういった声はありませんでした。むしろ「頑張ってください」というような励ましのお声をいただいています。
先日、中村のタクシーにご乗車されたお客様の投稿がSNS上で注目をされ、応援していただける声が多かったことも励みになります。
あとは、中村が実際に使ってみてこういうフレーズが欲しいなというのも出てきたようなので、またそれは思いついたら書き留めておいてと頼んでいます。後から同じ音声で追加ができるのもいいですね。
御事業部のサービス紹介、今後の事業展開について
ハンディがある人でもテクノロジーを駆使すれば職業選択の範囲を増やせると思うので、そういった方々が活躍しやすい社会になることを願っています。


![AITalk® 声の職人[AICloud]](https://www.ai-j.jp/_cms_/wp-content/uploads/2022/01/aitalk_koenoshokunin_aicloud_logo-2.png)