AITalk導入の背景
スカパー東京メディアセンターでは、スカパー!の放送を送出する役割を担っており、放送送出設備およびオンエア状況の監視システムの構築・運用を担当しています。スカパー!の放送はサービス合計で300以上もの豊富なチャンネル数が特徴です。従いましてお客様に毎日、映像を楽しんでもらうためには、障害発生時に、どのチャンネルでどういった障害が発生しているのかを正確かつ迅速に把握・共有を行い、対応することが課題となります。しかしながら、チャンネル数やアラームの種類が豊富なので、文字だけの通知だと、チャンネル番号の数字をオペレーターが見誤り、別チャンネルに対し、障害対応にあたることが考えられます。そうのようなオペレーションミスを排除できるよう、スカパー東京メディアセンターでは、文字表示・音声読み上げなどによる複数のアラーム通知を実施しており、そのアラーム音声の作成にAITalk声の職人を採用しています。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
他社様と比較していたところ、ウェブサイトの音声合成デモを使ってみた結果、「すごい使える」と感じ、当時、ちょうどキャンペーンを行っていたので試しに購入をしました。
実際に使ってみた結果、今まで抱えていた課題が解消され、購入してから4年がたった今でも活用しております。
– どのような課題や問題があったのですか?
アナウンサー収録の場合は、音声ファイルの収録時間が限られるため、システム検討プロジェクトの途中の段階から送出設備ベンダーに対してアラーム内容を提示していただき、収録を行う必要がありました。しかし、最終的にはアラーム内容との相違や追加が発生し、結果として、一旦収録を行った後で、修正や追加が発生した場合に都度時間とコストがかかるという悪循環を招いていました。
AITalk導入による効果について
マスターコントロールの設備は10年程度で更新しており、また複数社の設備を使って運営しておりますので、3年に1回くらいは何かしらの設備更新のタイミングとなります。そのたびにアラームの追加や修正が発生しますが、会社内のパソコン上で音声ファイルが作ることができるので、急な文言の修正やシステム拡張における膨大な収録に対し、いつでもスピーディーに対応できるようになりました。
今後の展開について
現状はエラー内容に沿って、音声ファイルを事前に作り、システムに登録して運用していますが、今後大規模な設備更新などのタイミングで、音声合成エンジン自体をシステムに組み込み、エラー発生時には該当のアラーム内容を都度自動で音声通知するようなシステムを構築できれば、作業負担がさらに軽減されると考えています。