AITalk導入の背景
– AITalk導入以前、どのようにして音声を制作していたのですか?
音声はこれまで特に作成・合成せず、必要があれば庁内の協力者によるナレーションを収録していました。
– どのような課題や問題があったのですか?
航空予報総合監視報知ツール以外にも、予報の現場ではさまざまなソフトが動作し、もし異常があればアラーム音などで報知するようになっています。これらのアラーム音はどうしても似たようなものが多くなりがちで、どのソフトが報知しているのかが紛らわしい、という問題がありました。
AITalk導入による効果について
航空予報総合監視報知ツールでは予報と実況の違いを取得し、例えば風速が10ノット以上異なれば、具体的に「○○空港で、風速が基準に達しました」という音声を予報担当者へ報知します。これまでよりも予報担当者は状況をより迅速に・確実につかむことができ、その後必要に応じて予報を修正するなどの対処を速やかに行うことができます。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
さまざまな報知音がある予報現場の中でも、何が起きているのかをいち早く確実に把握するために、高品質な音声であることを選定のポイントとしました。また今後もソフトの改修に応じて音声を追加する必要があることから、同じ音声合成ができることもポイントでした。また、音程や話速を自由かつ簡単な操作で変更できる点も、選定させていただいた理由です。
航空予報総合監視報知ツールについて
飛行場予報等を作成している航空地方気象台・航空測候所では、空港の実際の気象実況を常に把握し、発表した飛行場予報と比較して、その後どのように実況が変化するかを、次に発表する飛行場予報に適切に反映する必要があります。そこで「航空予報総合監視報知ツール」というソフトウェアを内製し、発表した予報と実況を比較してある程度異なっていれば、画面と音声により予報担当者へ報知するという仕組みを開発しました。