お客様事例

話者のニュアンスが作品に合っていたこと、速度や抑揚などを細かく調整できる操作性で決めました

Company

村上龍電子本製作所

この事例のポイント

導入の目的

  • 電子書籍作品のナレーション(音声)として採用

導入前の課題

  • 朗読者が決まっていなかった
  • 独特の世界観を持つこの物語の朗読をどのような方にお願いしたら良いか検討を重ねていた

導入効果

  • AITalkでは緻密な調整ができたため、最終的に、物語にフィットした、人工的でかつ聴きやすい音声が完成した

インタビュー

AITalk導入の背景

– AITalk導入以前、どのようにして音声を制作していたのですか?

これまで弊社で制作してきた電子書籍作品のなかにも、ナレーション(音声)の入った作品がありますが、その都度レコーディングをしておりました。

– どのような課題や問題があったのですか?

これまでの作品では、企画立案時からナレーターが決まっていたこともあり、特に問題点はありませんでした。今回の作品も当初はレコーディングを予定していたのですが、朗読者が決まっておらず、普通の「昔話」とはまったく異なる、独特の世界観を持つこの物語の朗読を、どのような方にお願いしたら良いかについて、著者であり総合プロデューサーの村上龍と、かなり時間をかけて検討しておりました。

AITalk導入による効果について

「音声合成」で朗読を作ると決めたとき、理想は「機械音の印象があり、かつ聴きやすい」というものでした。しかし両者は矛盾する部分もあり、思い切りロボット的にした音声や、できる限り人間に近い音声のサンプルなども作成して、試行錯誤を重ねておりました。また、「ストーリーがかなりユニークで独特の言葉遣い」なので、普通の昔話には出てこないような単語などは特に、速度や音量を調節して、できるだけ聴きやすくする必要がありました。そういった作業の中でも、AITalkでは緻密な調整ができたため、最終的に、物語にフィットした、人工的でかつ聴きやすい音声が完成したと思います。

– AITalk導入の決め手を教えてください。

朗読者の検討を始めてしばらく経ったころ、村上龍から、一度、人工的な音声で試してみたいという話があり、まずはいくつかサンプルを作成することになりました。その際、AITalkの評価版を使用させていただいたのですが、話者の独特のニュアンスが作品に合っていたことや、速度や抑揚などを1字ずつ細かく調整できる操作性などから、今回導入を決めさせていただくことになりました。

今後の展開について

 

<作品紹介>
タイトル:『おじいさんは山へ金儲けに』
著者:村上龍
絵:はまのゆか
発行者:村上龍電子本製作所/G2010
ストア:iBooks Store
リリース日:2017年12月15日
価格:580円(税込)

iBooks Store『おじいさんは山へ金儲けに』
https://itunes.apple.com/jp/book/id1304810319

村上龍電子本製作所
http://ryumurakami.com/

 

AITalk導入製品もしくはサービスについて

村上龍著『おじいさんは山へ金儲けに』は、「投資」の概念と、その基本知識を提供することを目的として作られた作品です。今回新たにリリースとなった電子版は、代表的な「日本の昔話」をベースに、村上龍が「投資」を考えるためにユーモアたっぷりにアレンジした寓話・全11話と、そのすべてに朗読音声を加えた特別版となっています。イラストレーター、また絵本作家として活躍中の、はまのゆかさんによる多数のユニークなイラストも魅力となっている作品です。

この記事は2017年12月時点のものです。

村上龍電子本製作所

「村上龍電子本製作所」は、村上龍の著作や、村上龍プロデュースの作品を発表する電子書籍制作会社G2010のプライベートブランドです。テキストだけでなく、映像や画像、音楽などを組み合わせたリッチコンテンツとしての電子書籍の可能性に挑戦しています。また、村上龍が編集長を務めるメールマガジン「JMM (Japan Mail Media)」の運営も行なっております。JMMでは現在、海外レポートなどに加え、村上龍の書下ろし小説『MISSING 失われているもの』を連載配信中です。

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