お客様事例

話速を遅くしたときでも音質が劣化せず、自然性が一番高かったことが大きな決め手となりました。

Company

リオン株式会社

製造

この事例のポイント

導入の目的

  • 補聴器ブランドである「リオネット補聴器」のフラッグシップモデル「リオネットシリーズ」のガイダンス音声として

導入前の課題

  • ユーザーがどの設定がどの利用シーンのものか迷ってしまい、最適な設定を選べない可能性があった

導入効果

  • 収録で発生する継続的なコストを削減できた
  • 同じ声・品質で自由に音声作成できる面をメリットとして感じている

インタビュー

AITalk導入製品もしくはサービスについて

当社の補聴器ブランドである「リオネット補聴器」のフラッグシップモデル「リオネットシリーズ」にAITalkを導入しました。
補聴器ユーザーは様々な音環境下で生活しており、その音環境ごとに補聴器の音質や音量など、最適な設定が異なります。そのため、補聴器では様々な設定を保存することができ、ボタンを押すことで音環境に合った設定に切り替えることができます。「リオネットシリーズ」では、設定の切り替えをお知らせする音声に「AITalk声の職人パッケージ版」で作成した音声を採用しました。ボタンを押すと、声の職人で作成された「会話」、「音楽」、「レストラン」などの利用シーンを告げる音声が発話されます。

■リオネットシリーズ特設サイト
http://www.rionet.jp/rionet/

 

AITalk導入の背景

– AITalk導入以前、どのようにして音声を制作していたのですか?

従来のシリーズでは、設定を切り替えた際に「ピッ」「ピピッ」のように、音の回数で設定切り替えをお知らせしていました。

 

– どのような課題や問題があったのですか?


リオネットシリーズは、設定の最大登録数が6個と多いのが特徴です。しかし、設定数が多いと切り替えも多くなるため、「ピッ」のような音の場合は、ユーザーがどの設定がどの利用シーンのものか迷ってしまい、最適な設定を選べない可能性がありました。

この問題を解決するために、利用シーンを音声でお知らせする必要がありました。ただ、そもそも補聴器をお使いになるユーザーは言葉の聞き取りが難しい方ですので、音声の聞き取りやすさ、話速を遅くした際の自然さについては繊細に見ていきたいと思っていました。

AITalk導入による効果について

「リオネットシリーズ」は開発段階だったので、収録する音声の内容を適宜修正することが予想されました。
また、市場に出た後も、お客様や販売店のスタッフからの要望を製品へ反映したいと思っていたので、収録で発生する継続的なコストを削減できたことや、同じ声・品質で自由に音声作成できる面をメリットとして感じています。

– AITalk導入の決め手を教えてください。

各社ホームページ上のデモンストレーションや音声サンプルを比べながら、音質の良し悪しや、近年継続的な開発をおこなっている会社をピックアップし、評価版の体験や、価格体系を比較しました。
最後は数社まで選定し、社内の数十名に各社のサンプル音声を比較してもらいましたが、音質的にはどこも高く、同等という評価が得られました。その中でも補聴器ユーザーが多い高齢者にも親しみやすい落ち着いた声があるAITalkを選びました。
特にAITalkの男性話者せいじは、話速を遅くしたときでも音質が劣化せず、自然性が一番高かったことが大きな決め手となりました。

この記事は2018年2月時点のものです。

リオン株式会社

当社は物理学・音響学の研究を目的とする一般財団法人小林理学研究所の研究成果を製品化するため、1944年に設立されました。
事業部門は、医療機器事業部と環境機器事業部で構成されています。
医療機器事業部門では、補聴器や、難聴者のための関連機器、聴力検査機器などの医用検査機器を扱っており、医療機器業界での国内トップシェアを誇ります。
環境機器事業部では、建築現場や飛行場、線路などに設置される音や振動に関する測定器や地震計などの音響・振動計測器、気体や液体の中に浮遊する微粒子を測定する微粒子計測器を展開しています。

■リオン株式会社 会社ホームページ
http://www.rion.co.jp/

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