AITalk導入の背景
– AITalk導入以前、どのようにして音声を制作していたのですか?
新規事業のため、これまでは該当ありません。
– どのような課題や問題があったのですか?
タクシーの乗務員に、利用者からの配車依頼の情報をどのように伝えるかが課題でした。当然運転中に画面をじっと注視することはできないため、音声で的確に伝える必要があります。
利用者の情報や、利用者からのメッセージ内容、操作手順など、乗務員に伝えるべき情報は多岐にわたります。また、運用しながらより乗務員に伝わりやすい言い回しを検証していくと、毎回音声収録して実装することは現実的には困難という背景もありました。
AITalk導入による効果について
テキストを入力するだけで自由に自然な音声データを作成することができ、開発や検証時に音声を扱いやすかった点が大きいです。
手元でさまざまなパターンを試しながら、音で聞いて伝わりやすい内容にブラッシュアップしていくことが容易でした。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
他社のサービスについても並行して検討したのですが、私たちが用意したスクリプトについてはAITalkが一番自然に再生できたのが決定打でした。
SDKだからレスポンス速度が良かったのも高評価でした。クラウド系のサービスの場合、特に運転中にスムーズに情報を伝える上で、ちょっとした通信のラグなどがストレスとなってしまうため、AITalkはそういった意味でも今回の用途にフィットしていたと思います。
次世代タクシー配車アプリ「タクベル」について
次世代タクシー配車アプリ「タクベル」は、対応する乗務員専用端末とセットで、タクシーの配車をスムーズに行えるサービスです。乗客は、アプリで予想到着時間を事前に確認した上で指定の場所へタクシーの配車依頼を行うことが可能です。周辺を走行中のタクシーがリアルタイムに可視化されて表示されるため、空車走行中のタクシーを簡単に確認することもできます。その上、迎車地点で乗客と乗務員が効率よく出会えるよう、お互いの現在地を確認できる機能や定型メッセージを送り合える機能を実装しています。また、車内決済のほか、全車両でネット決済に対応し、事前のクレジットカード登録で降車時の煩わしい支払い・領収書受け取り等の手続きが不要で、目的地に到着と同時にスムーズな降車が可能です。神奈川県横浜・川崎エリアにおいて2018年4月19日(木)より正式にサービスを開始しました。対象エリアは横浜市・川崎市を皮切りに順次拡大予定で、今夏に神奈川県全域でのサービスを展開します。「タクベル」は神奈川県タクシー協会の推奨アプリに採択されており、神奈川県内の約半数※のタクシー事業者の導入が決定しています。
※神奈川県タクシー協会に加盟している182事業者のうち82事業者がタクベルの導入を決定済み(2018年4月19日時点)
■「タクベル」公式サイト:https://taxibell.jp/