AITalk導入の背景
– どのような課題や問題があったのですか?
以前のライブ収録による音声挿入では、コンテンツ完成後に内容変更する場合、ちょっとした修正でもすべて再収録する必要があり、お客様にはその手間から顔をしかめられることもありました。そのため、もっと楽に音声の挿入や修正ができる方法を検討することになりました。
また、聴覚障害者向けのコンテンツでは、ライブ収録で手話動画を撮影することも多くありましたが、音声もつけたいというニーズもあり、資料のノート部分を簡単に音声にできる機能をつけたいと考えていました。
AITalk導入による効果について
今まではコンテンツに音声を入れる場合、マイクでの収録のみとなりましたが、音声合成機能の導入により、ナレータ不要で、簡単にナレーション音声を挿入することができるようになりました。
音声合成機能を搭載することで、簡単にナレーション挿入ができるため、競合他社製品と差別化を図りました。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
他社の音声合成エンジンと比較検討した上で、最終的には音質が一番良いと判断し、AITalkを導入しました。
AITalkSDKは思ったよりも容量も小さく、開発面でも難なく組み込みすることができました。
また、AITalkの単語辞書登録機能により、専門用語も正しく読み上げることができるので、お客様からも好評をいただいています。
今後の展開について
MCGProは、AITalkを活用して、動画・資料・音声を活用し、「より効果的に伝える」、「より効果的に教える」、「プレゼンテーションスキル向上を支援する」ソフトウエア製品として、今後も引き続き改善改良をしてまいります。
MCGProについて
マルチメディアWeb動画コンテンツ制作システム「MCGPro」の2016年より発売開始した新バージョンからAITalkSDKを導入し、ナレータ不要でコンテンツの作成を可能としています。
「MCGPro」は、eラーニングや操作マニュアル、動画講座などのあらゆるマルチメディアコンテンツをわずか3ステップの簡単操作で制作することができるソフトウェアです。主な操作方法は、①資料を選択 ②講義をライブ収録 ③出力 の3つです。また、操作マニュアルの作成に便利な画面キャプチャ機能や、既存のPPT資料や動画素材との連携も可能、興味のある部分へ素早くジャンプし繰り返し視聴ができるインデックス機能も搭載しています。
さらに音声合成収録機能として、「MCGPro」に組み込まれたAITalkSDKにより、PPTスライドのノート部分を自動的に音声合成で読み上げ、コンテンツのナレーション音声として使われています。
●MCGPro製品ページ:https://www.t-broad.com/e-learning/mcgpro