AITalk導入の背景
– どのような課題や問題があったのですか?
音声合成導入前の「D CIERGE(ディーシェルジュ)」は、来店されたお客様車両のナンバープレートを認識した後、受付に設置されたモニター上でチャイム音と供に来店通知画面を表示させるのみでした。そのため、来店されたことを知るためにはスタッフ様がモニター画面をチェックする必要がありました。一方、店舗ではインカムで他のスタッフ様同士が連絡をとりあう運用をされていたため、あるクライアントから「ナンバー認識した結果を自動でインカムに通知できないか」とのお声をいただき、人工音声による来店通知の実現に向け検討を始めました。
AITalk導入による効果について
音声合成を「D CIERGE」に導入することにより、クライアントからの要望であった、音声によるお客様の来店通知を実現することができました。システム画面の前で店舗スタッフ様が常時待機していなくても、インカムから自動的に音声が発信されるため、忙しいときでもシステム画面を確認せずに来店通知を受け取ることができるようになり、お客様からとても便利と高評価を頂いています。さらに、2016年から音声通知機能を標準搭載したことで、「D CIERGE」と供にインカム機器類もご用命頂ける様になり、売上規模の拡大にも貢献しています。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
音声合成を導入するにあたり、Webで検索した音声合成メーカーを3社程度比較して選定しました。音声サンプルや見積もりの内容で比較し、最終的にAITalkの話者「のぞみ」の音声が最も自然で心地よい音声だったこと、またエーアイ社から提案された製品とサポートに対するコスト、商用展開する場合の端末ライセンスのコストも含めて最適だったため、AITalkを採用することに決めました。
今後の展開について
「D CIERGE」は、来店通知をメインとした「おもてなし」を支援するシステムとしてスタート・展開していましたが、クライアントからの要望でお客様側システムとの連携を強化していくうちに、業務支援としての側面が非常に重要となってきています。自動車販売店様を取り巻く環境も急速な変化が起こっており、お客様側システムも進化を続けています。今後もお客様と密接に連携し、「D CIERGE」も供に進化させていくことでクライアントの売上アップ、経費削減に繋がるようなシステムの展開を図っていきます。
音声合成機能に関しては、導入当初のAITalkⅡから、現在はバージョンアップ版のAITalk4を利用していますが、AITalk4ではお客様の名前の呼び方が改善されていることを実感しています。
今後は、課題である時間の読み方の改善、お客様毎の要望に応じた音声スピードのカスタマイズや、状況に応じて声のトーンを変更し、スタッフ様のモチベーションを高める機能の搭載など、AITalkのポテンシャルを活かしながら商品のレベルアップを検討していきたいと考えています。
D CIERGEについて
「D CIERGE」は、ナンバープレートの認識結果によりお客様情報を照合し、お客様名や来店目的等の情報を素早くPCやインカムに一斉通知してスムーズなお出迎えをすることができます。また、お客様の滞在中の状況やサービス予約や商談予定などの一日の来店予定情報もスタッフ全員で共有できるため、店舗オペレーションの効率化と上質なおもてなしの両面で自動車販売店様をサポートします。
「D CIERGE」システムフロー
「D CIERGE」は、シンプルで見やすい画面構成で簡単操作を実現しています。メイン画面はお客様の店舗内をビジュアルで簡易的に再現したフロアマップとなっており、来店通知だけでなく来店目的や滞在時間、お茶出し状況などを一目で確認できる様になっています。また、システムバリエーションにより電子的なウェルカムボードオプションもラインナップしており、来店されたお客様への歓待の気持ちを表現すると供に販売商品やスタッフ紹介などサイネージとして利用できる機能も搭載しています。
なお、施工面では既存のインカム機器との連携や天吊り大型モニターへの表示など、お客様の要望に合わせた設置を承ることができます。

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