お客様事例CUSTOMER CASE

就業時間外に収録していた音声を、業務時間内に自分のデスクで作成可能になりました

Company

中外製薬株式会社

製薬

Interviewee

営業人財マネジメント部
領域専門学術グループ
課長 桐山明文様

この事例のポイント

導入の目的

  • 自社MRを対象としたeラーニングコンテンツのナレーション音声作成として

導入前の課題

  • 会議室の予約事情、収録時の雑音により、就業時間外に音声収録をしていた
  • ナレーション作成を外注することもあった
  • 部分的なナレーション修正の場合、全て収録し直すこともあった

導入効果

  • 業務時間内に自分のデスクで音声作成が可能になった
  • ナレーション収録の外注費用を削減できた
  • 部分的なナレーション修正も、収録担当者でなくても実施できるようになった

インタビュー

AITalk導入の背景

– AITalk導入以前、どのようにして音声を制作していたのですか?

今までは、社内のコンテンツ制作担当者が自分の声を吹き込んでいたり、外注でプロのナレーターの収録を依頼したりしていました。

– どのような課題や問題があったのですか?

自分の声を録音する場合、社内の会議室でPowerPointのスライドを再生しながら音声を吹き込んでいくのですが、会議室の予約が取りづらい点、隣の会議室から漏れる音声や会議終了をつげるチャイムなどの様々な雑音が入り、その都度収録をやり直す必要がある点から、人が少ない就業時間以降の会議室を利用して収録することがしばしばありました。このような環境の中、スライドを再生しながら自分の音声を吹き込み、時にはレーザーポインターを操作しながら記録する作業は、大変苦労がかかるものでした。
また担当者の中には、自分の声を録音することに抵抗がある人もいたので、プロのナレーターにナレーション収録を外注することもありました。
さらに、医療の世界では日々ガイドラインなどの変更があり、それに応じてコンテンツも定期的にアップデートする必要があります。アップデートされた箇所のナレーション修正も、その部分だけ声が変わってしまうと受講者が違和感を抱き、内容の理解度に影響を与えてしまう可能性があるので、以前の担当者の声で再収録するか、担当者がいなければ、修正の必要がない部分も含め全ての音声を収録し直す必要がありました。

AITalk導入による効果について

正直なところ、自分たちで読み上げていたときと、声の職人・声プラスを利用して音声作成する場合の作業時間自体にさほど違いはありません。もっとも、声の職人・声プラスを利用する担当者の操作スキルや、音声チューニングのこだわり具合にもよるところがあると考えています。私は結構こだわるタイプですね。
しかし、会議室に移動して自分の声を収録する必要がなくなったので、自分のデスクで自分の業務時間内に音声作成ができるようになった点と、外部に音声収録を依頼していた外注費用の削減ができた点はメリットだと感じています。PowerPointソフトの機能上、レーザーポインターの記録は音声収録と同時におこなう必要があるようなので、雑音や言い間違いを気にせずレーザーポインターの記録ができ、音声は別途作成できる点も助かっています。
また、課題であったコンテンツアップデート時の音声作成も、AITalkなら
・転勤しない
・風邪を引かない
・かまない
・何時間でも続けて音声作成ができる
というところがあるので、部分的なナレーション修正も変更箇所だけを作成すればいいですし、いつでも、誰でも作成した音声が同じになるのは便利です。
さらに運用方法の利点として、単語辞書を共有できるというところがあります。私たちが作成する音声には医療業界特有の専門用語や略語が多く、教材作成担当者各自の専門領域に応じて単語登録をしているのですが、各自で登録した単語辞書を別の担当者の声の職人・声プラスへ共有することで、一度登録した単語は別の担当者のPCでも、すぐに正しい読み方・イントネーションで音声作成ができます。

– AITalk導入の決め手を教えてください。

もともと別のプロジェクトで音声合成という技術を知る機会があったのですが、その時使われていた音声合成は機械的であり、イントネーションも不自然だったため、音声合成自体のクオリティはまだ低いという印象がありました。業務には使える技術ではないと思っていたのです。エーアイの音声合成AITalkを知ったきっかけは、自社で活用中のeラーニングシステム(KnowledgeDeliver)を開発されているデジタル・ナレッジ社のセミナーに登壇した時でした。セミナーに来場していたエーアイの営業担当者から紹介されたAITalkのデモ音声を聴くとかなり自然だったので、このクオリティの音声が機械で作れるなら便利だと思い、AITalkの導入を即決しました。

今後の展開について

今後の音声に関する要望となりますが、大量のコンテンツナレーションに対し、利用しているAITalk話者は2名なので、声の変化があればいいなと思っています。作成側がそのように感じているということは、コンテンツを視聴する受講者側も同じように感じるのではないかと予想しているので、音声のバリエーションをもっと増やしてもらえると嬉しいです。個人的な意見としては、MR向けの教材には、落ち着きがあり、重みのある男性の声が合う場合もあります。是非、男性話者のラインナップを充実してほしいです。また、例えば私のような教材作成担当者の音声合成でナレーション作成をするのも面白いのではと思っています。

 

AITalk導入製品もしくはサービスについて

自社のMRを対象としたeラーニングコンテンツのナレーション作成に、AITalk声の職人とAITalk声プラスのセットライセンスである声のバリューパックを導入しています。製薬業界の営業担当者、MRの仕事は健康や生命に直接関係する薬を扱う仕事のため、MR認定センターにより認定資格の取得や、教育が義務付けられています。そのため、私たちの部門では研修制度の充実化や教育コンテンツの作成に取り組んでいます。研修内容に応じて従来型の対面式研修をおこなうこともありますが、現在は空き時間や移動時間に手軽に受講できるeラーニングの活用を積極的に進めており、毎月作成する教材コンテンツのナレーション音声としてAITalkで作成した音声の導入を順次始めています。
現在は声の職人と声プラスの両方を利用していますが、PowerPointソフトでコンテンツ作成をすることが多いので、アドインソフトである声プラスが圧倒的に使いやすいと感じています。

この記事は2019年6月時点のものです。

中外製薬株式会社

中外製薬は、革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献します。

●中外製薬:https://www.chugai-pharm.co.jp/

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