AITalk導入の背景
– どのような課題や問題があったのですか?
「&robot café system」で使用するロボットには、調理マシンの操作だけでなく、お客様の来店を促すために、人に話しかけ、笑顔にさせたり、嬉しくさせたりするような機能を備える予定です。そのため、話しかける声はとても重要な要素であり、高品質なリアルタイムかつかわいらしさのある音声を作成できる音声合成エンジンを必要としていました。
AITalk導入による効果について
豊富なAITalkから、話者「れいな」の声を採用しました。「れいな」の音声は、少し低めの女性の声で、QBIT社では、キーなどを調整し、イメージしているキャラクターに近づけるようアレンジして利用しています。これにより、弊社が目指していたかわいらしく親しみやすい音声を作り出すことができました。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
AITalkについては事業利用が可能な高品質の音声合成製品として注目していました。採用の決め手はこの3点です。
①声のバリエーションが豊富にあること
②イントネーションを簡単に変えられるツールがあること
③ライセンス費用の面で、柔軟なご提案をいただけたこと
今後の展開について
現在はAITalkSDKを固定的な音声ファイルの生成に使用しています。そのためロボットの発話はあらかじめ決められた内容の組み合わせになっています。今後は、お客様の注文内容や画像認識結果と組み合わせたリアルタイム発話の生成に取り組んでいきたいと考えております。例えば、「今日のご注文はアイスコーヒーですね。お買い上げありがとうございます」や「赤い服の方、お待たせいたしました」などといった動的なお声がけが可能になります。
「&robot café system」について
「&robot café system」は、ロボットが店長となって、調理・接客・集客までをおこなうKIOSKタイプのカフェパッケージです。わずか1.8坪のスペースがあれば、手軽に素早く店舗を開店できます。(参考サイズ 2.4×2.4×2.4m)
ロボット店長は、お客様へのおもてなしを第一に考えています。ただ効率的にドリンクを提供するだけではなく、訪れた人の特徴をよく観察し、最適なタイミングとアプローチで、「いい感じ」な呼び込みを接客をします。
QBIT社では、このようなロボットによる接客/集客に関する仕組みを開発しており、そのロボットの発話音声に、エーアイの「AITalk® SDK」を導入しました。