AITalk導入の背景
– AITalk導入以前、Pepperもしくはその他ロボットの日本語音声はどのようにされていたのでしょうか?
Pepperに関してはリリース段階からAITalkを採用しております。その前段階、アルデバラン社のヒューマノイドロボットには他社製の音声合成が導入されていました。
– それまで、どのような課題や問題があったのですか?
開発を進めていく中で、Pepperというキャラクターを日本の文化風土にマッチし愛されるキャラクターになるよう、プロジェクト内でキャラクター設定を行っていました。キャラクターを表現するためには“声”は非常に重要なポイントだと考えており、Pepperのキャラクターにあった音声をどのように作成するかが課題でした。また、元々アルデバラン社が採用していた音声は日本語の発音に不自然なとことがあり、日本人に受け入れられるための自然な発音も課題でした。– AITalkを導入する決め手はなんですか?
日本語の音声合成ソリューションを検討していくなかで、AITalkの音声は実績も多く品質が高かった点です。また、オリジナルの音声辞書が作成できるということもあり、Pepperというキャラクターに合った声が音声合成で最も表現し易いであろうAITalkを導入することに決定しました。
AITalk導入による効果について
・Pepperというキャラクターにあった音声が実現できたこと
・日本語の発音が自然に聞こえること
この2つが大きな効果だと思っています。上記2点をクリアした事によって、Pepperが日本の様々な場所で受け入れてもらえるキャラクターになるだろうとと感じました。
今後の展開について
2015年10月1日より、Pepperの法人向けモデルとなる「Pepper for Biz」の申し込み受け付けを開始します。Pepper for Bizは、一般販売中のPepperをベースに、受付や声かけなどビジネスに活用できる法人向けアプリケーションを標準搭載したモデルとなり、月額5万5,000円のレンタルプランで提供します。このモデルには、ビジネス向けのアプリケーションを簡単にカスタマイズしたり、複数のPepperのアプリケーションを一括で管理したり、接客情報などを蓄積してマーケティングに活用するための「Pepper for Bizプラットフォーム」を提供します。サポートは電話やウェブの専用窓口で対応し、故障時には何度でも交換対応を受け付けるため※1、安心してビジネスでPepperを活用できるようになります。
コンシューマ向けとしては、Pepperのアプリ開発を強化していきたいと考えています。今後はアプリストアで一般の方がPepperアプリケーションを販売できるような仕組みも検討していきたいと考えています。
※1 故障がお客さま側の責めにより生じた場合は費用を負担いただきます。
世界初の自分の感情を持ったパーソナルロボット「Pepper」について

http://www.softbank.jp/robot/