導入の背景と目的
産業経済新聞社では、産経新聞グループとして複数のサービスを展開しており、サービス毎に会員情報を管理していました。 そのため、①人的コスト・システムコストが重複してしまう、②会員情報がサービス毎で閉ざされていて活用しきれない、③会員と企業の接点が限られており、会員との長期的な関係を築きにくいという課題がありました。 こうした背景から、会員情報を集約、共通化しサービスレベルの向上と、サービスを横断したアプローチが実現できるCRMシステムの検討が開始されました。
導入の決め手
CRMシステムの導入にあたっては、従来の課題を解決するだけでなく、今後展開するサービスにも容易に対応できることも必要条件でした。 それらを最短で実現するためのCRMシステムとして、システム連携や会員情報等の一元管理、カスタマイズの柔軟性に強みがあり、採用実績の豊富な「Visionary」が採用されました。
導入による効果
複数のサービスで会員IDを統合し、ユーザーは横断的にサービスを利用できるようになりました。SSO(シングルサインオン)を実現しているため、 いずれかのサービスに一度ログインすれば、再ログインなしで他のサービスも利用することができ、利便性が大幅に向上しました。 施策の立案・実行においても、サービス毎に管理されていた会員情報等を統合管理できるようになったことで、有料イベント利用履歴、アンケート履歴、メルマガ配信履歴等の各種施策履歴を活用した多様な軸での会員セグメントの分類が可能となり、その分類を活用した各施策の効果分析が、新たなキャンペーンの検討やマーケティング施策の立案に役立っています。