導入の前提
NTTデータユニバーシティ様では以前よりテクニカル領域の研修教材作成用に「AITalk5 声の職人」を導入いただいています。
参考:株式会社NTTデータユニバーシティ様 「TERASOLUNA」の開発手順研修のナレーション作成として
https://www.ai-j.jp/client/7993/
この度、新DNN音声を利用した「AITalk6 声の職人」を新たに採用いただきました。今回はAITalk5の使用感と比較してのご感想を伺っています。
どのような目的でお使いいただきましたか?
澤田様)
私たちはNTTデータグループ会社向けに様々な研修プログラムの開発、運用をしており、2022年から研修教材の開発用にAITalk5を導入して使用していました。
新しいAITalkはちょうど今年度(2025年度)の新入社員研修の準備をしている時期に導入することができたため、研修初日に行うオリエンテーションで受講者に「新人研修はどんな目的で行われるか、どんな心構えでいて欲しいか」を伝える新卒向けオリエンテーション資料の作成に使用しました。
新入社員研修では対象者が1500人を数えます。カリキュラムや拠点ごとにクラスが分かれているため100人ほどの講師が研修を担当しており、私共で作成した研修の骨子を元に、講師が受講者に対する説明を行っています。そのため、説明する内容の均一化を図る目的でオリエンテーション資料を動画化いたしました。今年度からは新たな取り組みとして、AITalkの他にアニメーション等も使用し、研修生はもちろん講師にも好評な動画にすることができました。
AITalk6を初めてお使いいただいた時のご感想
葛西様)
AITalkに新しい製品が出ました、と評価版をお持ちいただいた時の感想になりますが、音声の質の高さに驚きました。
これまではどうしても機械的な印象があったのですが、各段に自然になったと思います。
読み上げ方も、アナウンサーの方のような聞き取りやすく自然なイントネーションだと感じました。
豊浦様)
AITalk5よりも音声が聞き取りやすいと思いました。自然な音声なので、音声チェック時も抑揚を変えたほうがいいところが容易に確認できます。アプリが直感的に操作できるのもいいですね。
AITalk5(前身製品)に対して不便を感じられていた点はあるのでしょうか。
葛西様)
以前は抑揚を手動で直しているうちに正しいイントネーションが分からなくなってしまい、修正に苦労することも多々ありました。今回はテキストを入力するだけで、かなり正しいイントネーションで読み上げるようになっていると感じました。
豊浦様)
選択できる抑揚のバリエーションが限られている(一文字ずつ変更できるわけではない)ため、抑揚を変更しても違和感が残ることがあり、満足な音声にならないこともありました。
AITalk5はPowePointの拡張機能※として使えたので、「ノート部分を書き起こす」などを使いスライドの動画化をスムーズに行えたのは便利でした。
(※AITalk5 声プラス https://www.ai-j.jp/products/voiceplus/ 。2025年5月現在はAITalk6での声プラスは未提供)
実際にAITalk6をお使いいただいてのご感想はいかがでしょう
-良かった点
葛西様)
以前はあるスライドで作った話者を別のスライドでも使おうとした際、音声の設定(音高・抑揚・感情表現など)が大変でした。AITalk6は話者の複製をすることで音声設定も引き継いでくれるのはとても便利だと思います。同じ話者でもブロックごとの設定ができるようになったのもいいですね。
テキストブロック内のカーソルの位置に関わらず、「再生」でテキストを頭から読み上げてくれるのも便利だと思いました。
また、「アンドゥ・リドゥ(やり直し)」機能で今作った音声とさっき作った音声の比較をするのが簡単になりました。全般的にユーザーの使いやすさをよく考えていただいているように感じます。多くの資料を作らなくてはいけない時に、均一な品質のものが作りやすい製品だと思いました。
豊浦様)
話者の声の高さを変えて別の話者を作ったのですが、設定を変えても自然に聞こえました。
-改善希望点
葛西様)
フォントが大きめなので、シナリオが長い時には全貌を見るのが大変でした。どこかで変更できる機能があるといいですね。
それから、私たちは資料を大量に作るのですが、さっき作ったナレーションがどこにあるのかをアプリ上で探すのが少し大変なので、ブロックごとに入力したテキストの文頭一覧があるといいなと思います。
豊浦様)
音声をAITalkで作成・保存してからスライドに貼り付けるという作業がやや煩雑なので、PowerPointの拡張機能※として使えるといいですね(AITalk5声プラスのこと)。
あとは、固有名詞のような特殊な用語は正しく設定するのに時間がかかることがあるので、イントネーションを直接人の声で指示できるような機能がついていると便利だと思いました。
AITalk6導入の決め手
豊浦様)
音声の自然さが一番の理由です。
特に、当時作成していた「動機付け資料(冒頭澤田様がおっしゃった新卒向けオリエンテーション資料のこと)」は13分程度のナレーションがある長いものだったため、音声の品質にこだわったほうが受講者も資料の内容を理解しやすくなると思ったことが大きなポイントです。
澤田様)
実際、先日行われた研修ではこれまでより受講者がきちんと見ていたという声も頂戴しています。
AITalkを利用した御社のサービスの今後展開についてお聞かせください
澤田様)
別の音声ソフトで作ったものを置き換えていく、あるいは以前AITalk5でナレーションを作成したものを6に差し替えていくことも今後は行っていきたいと思っています。
葛西様)
私たちが開発している研修教材の形態は複数あり、人の声を録ったもの、講師の話しているところを撮影したものもあります。当初作成した時点ではよくできていても内容がアップデートされたときの編集に苦労してしまうので、今後将来的に修正が見込まれる科目については、はじめからAITalkを使った動画にしていきたいと思っています。もちろん人が話していたほうがよいものもあるので、どちらが適しているかは都度判断していきたいです。
豊浦様)
個人的には、教材作成後に講師説明会を行っているところを動画化できたらと思っています。
講師説明会の動画は項目ごとに担当者が異なる場合もあるので、プロジェクトファイル機能を使って複数人で動画を作れたら、スムーズに均質なものができるのではと思いました。