AITalk導入の背景
– どのような課題や問題があったのですか?
音声合成導入以前、お客様に快適にプレーいただくための案内をスタート前に対面で行っていましたが、担当者によるレベルの差もあり、混雑時間では伝え漏れが発生したりと十分に出来ないことがありました。そこで、館内放送を活用し、対面でのご案内時間の短縮化を図ることになりました。
しかし、声による館内放送では、担当者によって得手不得手があり、苦手意識を感じる者もいます。また、放送は頻繁に実施する予定だったので、その都度人の手間がかかってしまうと根本的な業務改善には繋がりませんし、放送忘れというような人為的ミスの発生も考えられました。
AITalk導入による効果について
館内放送に音声合成を活用することにより、対面でご案内していた様々な案内を、担当者の得手不得手に関わらず定期的に放送することが実現し、お客様の快適なプレーにも繋がっていると感じています。
AITalkを初めて聞いた方は人口音声とは気づかず、人間が喋っていると思っていらっしゃる方も多く、合成音声品質も放送に適していると考えています。
導入済ゴルフ場の様子が口コミのような形で広まり、未導入の現場からの要望があれば順次導入を増やしています。現在は70コースでの利用にまで増えています。
– AITalk導入の決め手を教えてください。
実はAITalk導入以前に他社の音声合成を導入済でしたので、そちらの契約更新のタイミングに合わせて音声合成エンジンを再検討することになりました。
もちろんAITalkの音声品質が放送に適したものだったということがあります。そしてAITalkに決めた大きな理由は、「AITalk 声の職人 クラウド版」のサブユーザー機能です。これは1アカウントの契約で、Aゴルフ場用、Bゴルフ場用というように、拠点ごとにサブユーザーを複数作成できる機能です。サブユーザーごとに放送内容の作成や、よく使う定型文章、拠点特有の名称などの読み方をユーザー辞書として登録できるので、当社のように各地の拠点で音声を作成する場合に助かる機能でした。アカウントは1つなので、サブユーザー追加等の管理や、請求等の事務手続きは本社でまとめてできる点も良いです。
また、エーアイの営業担当の方より、当社での活用想定をヒアリングいただき、利用費用や利用条件の柔軟な提案をいただいた点も決め手となりました。
今後の展開について
引き続き館内放送にAITalkを利用していきます。また、別部門でもAITalkを検討中と聞いており、サイネージの案内音声として、イベント情報やショップのセール情報をお知らせする可能性もあります。
導入製品もしくはサービスについて
当社が管理・運営するゴルフ場内の館内放送音声の作成に「AITalk 声の職人 クラウド版」を導入しました。
音声合成による館内放送では、プレー時の注意点、併設施設の営業時間、コース内の作業案内、バスの送迎時間、イベントの案内など、様々な案内を合成音声で放送します。新型コロナウイルス感染症対策として、マスク着用や手指の消毒、3密回避のお願いでも活用しています。
定型放送文は予め音声を作成しておき、放送設備のタイマー機能を利用して定期的に放送しています。