自分の声を作るAI音声合成ソフトとは?芸能人の活用事例をご紹介!

2024/09/24 / 社内業務効率化

AI音声合成ソフトは、ナレーションや電話の自動応答など、さまざまな用途で広く活用されています。

最近では、自分の声を生成できるサービスも登場し、個人の声や芸能人・声優の声をリアルに再現することもできるようになりました。

本記事では、自分の声をAI音声合成で生成できるAI音声合成ソフトや実際の活用事例を紹介します。

企業のコンテンツ制作や個人利用に役立つ情報を詳しく解説していきます。

自分の声の使い方

コンテンツに自分の声を入れる

自分の声を使うことで、コンテンツに個性をより強く表現できます。

AI音声合成ソフトを活用すれば、録音する手間を省き、テキストから自分の声を再現した音声を作成することが可能です。

例えば、動画やポッドキャストに自分の声でナレーションを加えたり、アプリやゲームに自分の声を使用することも考えられます。

自分の声を活用することで、オリジナル性が高く、魅力的なコンテンツが作られることが期待できるでしょう。

芸能人や声優の声を音声合成で再現する

AI音声合成を使って芸能人や声優の声を再現することで、企業やコンテンツ制作者にとって多くのメリットがあります。

人気のある著名人の声を利用することで、視聴者やファンに強い印象を与え、コンテンツの認知度を高めることが期待できます。

例えば、CMやゲームで著名な声優や芸能人の声を使用することで、製品やサービスの注目度が向上する可能性があります。

AI音声合成を活用することで、よりリアルで表現力豊かなコンテンツ制作が期待できるでしょう。

大事な人の声を残す

AI音声合成ソフトを使うことで、大事な人の声を将来にわたって残すことが可能です。

声を保存しておけば、いつでもその人の声を聴くことができ、家族や友人にとって特別な思い出を音声として残すことができます。

例えば、亡くなった家族や友人の声を保存し、冠婚葬祭や特別な日にその声でメッセージを再生することもできます。

声は思い出の一部として大切なものなので、AI音声合成で残す価値があると言えるでしょう。

自分の声を生成できるAI音声合成ソフト

AITalk® Custom Voice®

AITalk® Custom Voice®は、芸能人や声優、または自分の声を収録し、その音声を基に日本語音声合成用のオリジナル辞書を作成するサービスです。

辞書機能を用いることで、入力されたテキストをまるで本人が話しているかのようなリアルな音声を生成できます。

また、AITalk® Custom Voice®は感情表現にも対応しており、短時間の収録で「喜び」「怒り」「悲しみ」といった感情を含んだ音声を生成することが可能です。

これまでに、マツコ・デラックスさんのアンドロイド「マツコロイド」の音声やゲームの実況アナウンサーのナレーションなど、AITalk® Custom Voice®を活用した事例が多くあります。

AITalk® Custom Voice®を利用することで、より魅力的な声での表現が可能になります。


AITalk® あなたの声®

AITalk® あなたの声®は、自分の声をAI音声合成技術で再現するソフトです。

声を失う前に自身の音声辞書を作成し、手術や病気で声を失った後でも、自分の声を生成することが可能になります。

また、冠婚葬祭など、大切な場面で過去の自分の声を使用してメッセージを届けることができます。

AITalk® あなたの声®では、収録した音声を基に感情表現やイントネーションの調整が可能な音声辞書を作成し、まるで本人が話しているかのようなリアルな音声を生成します。

そのため、感情豊かな声が生成でき、家族や友人の思い出を音声で残すことができます。


コエステーション

「コエステーション」は、自分の声を簡単に音声合成できるスマートフォンアプリです。

指定の文章をいくつか読み上げるだけで、自分の声を基にした「コエ」を作成し、そのコエで自由に文章を喋らせることが可能です。

個人向けに提供されており、自分の声を使ってメッセージを作成したり、SNSに音声付きで投稿するなど、幅広く楽しむことができます。

また、家族や友達とコエをシェアして、相手の声を利用することも可能です。

商用利用の場合は、法人向けサービスとの契約が必要です。

法人向けには、有名人のコエが利用できるサービスやエディターで音声を制作・編集することも可能で、動画ナレーションやニュースの読み上げなどさまざまな用途で利用されています。


人の声を使ったAI音声合成の活用事例

「マツコロイド」の音声にAITalk®採用

マツコ・デラックスさんを忠実に再現したアンドロイド「マツコロイド」に「AITalk®」が使用されました。

AITalk®は、マツコ・デラックス本人の声を収録し、音声合成用のオリジナル辞書を作成することで、自然でリアルな音声を実現できます。

マツコロイドはさまざまなテキストを、まるでマツコ・デラックスさん本人が話しているかのように話すロボットです。

また、2015年から放送されていた日本テレビのバラエティ番組「マツコとマツコ」で「マツコロイド」として出演しました。

AITalk®は、ロボットが人間らしい声で自然なコミュニケーションを可能にするため、ロボットの表現力を大きく向上させています。

活用事例:「マツコロイド」の音声にAITalk®採用

ニュース読み上げのナレーション

株式会社朝日新聞社のニュースを読み上げる実証実験でコエステーションを活用しています。

クロちゃん(安田大サーカス)、高柳明音(SKE48)、May J.の「コエ(声)」で朝日新聞のニュースが読み上げられています。

活用事例:iOS、Androidアプリ「ラジオクラウド」朝日新聞チャネル内「コエステNEWS」

「漱石アンドロイド」の発話音声として導入

「漱石アンドロイド」は、二松学舎大学の創立140周年記念プロジェクトとして製作され、夏目漱石の発話音声として「AITalk®」が導入されました。

漱石アンドロイドの音声は、彼の孫である夏目房之介氏の声をベースに作成され、AI音声合成で漱石の声を再現しています。

漱石アンドロイドは、式典や講演会で祝辞や講演を行い、参加者はまるで漱石本人が話しているかのような気持ちで真剣に耳を傾けていました。

さらに、朗読授業では漱石アンドロイドの朗読を聞いた学生から、本を読みたくなるという声が上がりました。

このように、AITalk®の導入により、夏目漱石の声を現代に蘇らせ、教育の分野でも活用されています。

活用事例:「漱石アンドロイド」の発話音声として導入

まとめ

AI音声合成は、自分の声や芸能人・声優の声を再現できるツールとして、個人利用から企業のコンテンツ制作まで幅広く活用されています。

自分の声をコンテンツに取り入れることで、個性を表現しやすくなります。また、芸能人や声優の方の声を使うことで、視聴者やユーザーに強い印象を与えることができます。

今回紹介した「AITalk® Custom Voice®」や「AITalk® あなたの声®」、「コエステーション」といったAI音声合成ソフトを活用すれば、様々なシーンで効果的にAI音声合成を活用できるでしょう。

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