2024/11/01 / 社内業務効率化
グローバルな市場で競争力を高めるために、多言語対応のAI音声認識技術が注目されています。
AI音声認識技術は、ビジネスコミュニケーションをスムーズにし、異なる言語を使う人とのやり取りを円滑にするために便利なツールです。
本記事では、AI音声認識の基礎知識から具体的な活用事例までをわかりやすく解説します。
音声認識ソリューションの導入を考えている担当者はぜひ参考にしてみてください。
AI音声認識とは、人工知能を使って音声をテキストに変換する技術のことです。
スマートフォンに搭載されている「Siri」や「Googleアシスタント」などの音声アシスタントが一例です。
AI音声認識は、音声を入力してからテキストに変換するまでの処理を行い、深層学習(ディープラーニング)を使って精度を高めています。
従来の音声認識技術と比べて、AI音声認識は大量のデータを使って音声のパターンを学習し、人間のように発音やアクセントの違いを理解することができます。
そのため、さまざまな環境や話し手に柔軟に対応でき、高い認識精度を実現しています。
現在では、テキスト化した内容をさらに翻訳する機能が普及しつつあり、言語の壁を越えたコミュニケーションが可能になっています。
その結果、国際会議や外国のお客様との対話がよりスムーズになり、グローバル展開する製品やサービスのサポートも強化されています。具体的には、多言語対応により次のようなメリットがあります。
1.効率的なコミュニケーション
リアルタイムで音声を翻訳することで、スムーズな意思疎通が可能になります。会議や打ち合わせがもっと簡単に行えるようになります。
2.コスト削減
通訳者を使わずに多言語でのコミュニケーションができるため、通訳にかかるコストを減らすことができます。企業にとっては大きなコスト削減につながります。
3.ユーザー体験の向上
多言語に対応したサポートを提供することで、異なる言語を話すお客様にも同じ質のサービスを提供できます。
「vGate ASR®」は、日本語、英語、中国語など複数の言語に対応した多言語対応のAI音声認識システムです。
「vGate ASR®」は、高い精度でリアルタイムに音声をテキストに変換し、ノイズの多い環境でも優れた認識精度を発揮します。
そのため、さまざまな企業の製品で活用されており、多言語対応が求められるシーンで有効です。
また、インターネットに接続せずにローカルで動作する「ローカル型」と、インターネットを通じて高精度の認識を行う「サーバー型」があり、使用する場面に応じて選択することができます。
例えば、セキュリティ面を重視する業務にはローカル型を、認識精度を優先する場合にはサーバー型を利用することで、柔軟な運用が可能です。
「オンヤク」は、株式会社ロゼッタが提供するリアルタイム音声翻訳・文字起こしツールです。
このツールは、Web会議システム(TeamsやZoomなど)やオフライン会議、さらには動画の音声にも対応しており、日本語をはじめとする多言語のリアルタイム翻訳をサポートします。
英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語といったビジネスで頻繁に使われる言語に対応しているため、国際的なビジネスシーンでも高い効果を発揮します。
活用事例①:リアルタイム音声翻訳・文字起こしツール「オンヤク」
「LOVOT™[らぼっと]」は、GROOVE X株式会社が開発した家族型ロボットで、音声認識技術として「vGate ASR®」を採用しています。
『LOVOT』は、お子様の発話音声や『LOVOT』に話しかける言葉を学習させた音声認識モデルを開発し、お子様の声の認識率向上を実現しました。
2023年に中国市場に進出した際、中国語に特化した「vGate ASR®(中国語版)」が採用され、発話検知の精度向上やお子様の声の認識率の向上が図られました。
活用事例②:家族型ロボット『LOVOT™[らぼっと]』
多言語対応のAI音声認識は、大きな可能性を秘めています。
グローバルなコミュニケーションをスムーズにし、異なる言語間の障壁をなくすことで、ビジネスの効率化や顧客体験の向上が期待できます。
弊社(株式エーアイ)の「vGate ASR®」のような音声認識システムを使うことで、多くの場面での活用が可能です。
この機会に、多言語対応のAI音声認識を導入して、ビジネスの成長に役立ててみてはいかがでしょうか。