ゲームのナレーションで活用できるAI音声合成ソフトとは?活用事例や注意点をご紹介

2024/08/01 / 社内業務効率化

ゲームのナレーションでは、AI音声合成ソフトが利用されるケースが増加しています。

AI音声合成の技術進歩とともに、プロのナレーターと大差がないところまで上手くナレーションできるAI音声合成ソフトが開発されています。

本記事では、ゲームのナレーションでAI音声合成ソフトを選ぶ際の注意点や具体的な活用事例を解説します。

AI音声合成をゲームに使用するシーンとその意義

AI音声合成はゲーム開発において、主に以下3つのシーンに活用できます。それぞれ、詳しく見ていきましょう。


・低予算でゲーム開発をする場合
・ナレーションの差し替えが高頻度で発生する場合
・プレイヤーが入力した名前をナレーションに使いたい場合


低予算でゲーム開発をする場合

ゲームのナレーションにAI音声合成を活用することで、声優やナレーターの採用コストや収録費用を削減できます。

AI音声合成ソフトを導入すれば、ナレーションの調整や生成を一つのソフトで行うことが可能であり、結果として低予算でも高品質なゲーム開発が可能になります。

ナレーションの差し替えが高頻度で発生する場合

プロのナレーターでも、一度録音した音声に完全に合わせて再度録音することは非常に難しいです。

一方、AI音声合成を利用すれば、ナレーションの再録音は不要です。初回の設定をそのまま利用するだけで、同じ品質の音声を簡単に作成できます。

プレイヤーが入力した名前をゲーム内のナレーションに使う場合

プレイヤーが入力した名前をナレーションで読み上げたい場合、AI音声合成を利用すれば、設定された名前を正確にゲーム内で読み上げることができます。

人によるナレーションでは事前に収録して音声データにする必要がありますが、AI音声合成ならプレイヤーが指定した通りの名前をリアルタイムで読み上げることも可能です。

AI音声合成ソフトを選ぶ時の注意点

利用目的の明確化

AI音声合成ソフトを選ぶ際は、まず利用目的を明確にしましょう。

ゲームナレーションやキャラクターボイス、ニュースのナレーションなど、目的に応じて使用する音声の種類や特性が異なります。

音声の質を確認する

AI音声合成ソフトの質はユーザーの体験に大きく関わります。

自然で聴き取りやすいナレーションは、映像だけでは伝わりにくい感情の表現が可能になり、プレイヤーの没入感を高めることができます。

デモ音源をチェックし、AI音声合成ソフトの品質を比較検討しましょう。

音声のカスタマイズ性を確認

音声のカスタマイズ性も重要なポイントです。

そのため、音声のカスタマイズができるかを事前に確認しましょう。

例えば、話す速度や音の高さ・抑揚・喜怒哀楽・単語の辞書機能など、ゲームの個性 に合わせた音声の調整をすることで、プレイヤーの満足度の向上につながります。

言語対応

グローバル展開を視野に入れる場合、多言語対応は欠かせません。

日本語だけでなく、英語やその他の主要言語に対応しているかを確認しましょう。

複数の言語に対応していることで、幅広いユーザー層への周知が可能になり、ゲームの普及促進が期待できます。

商用利用について確認する

商用利用の条件を確認することも忘れないようにしましょう。

利用規約やライセンス契約を把握し、商用利用できるソフトを選定しましょう。

AI音声合成ソフトAITalk®とは

AITalk®は、弊社(株式会社エーアイ)が開発した高品質なAI音声合成ソフトです。

従来の波形接続合成方式と深層学習技術を活用した、新DNN音声合成方式を採用しています。

新しい技術を組み合わせて、より人間らしく豊かな音声表現が可能となり、ゲームのナレーションやロボットの音声・コールセンターの自動応答システムなど、さまざまな場面で活用されています。

AITalk®の特徴として、カスタマイズ性の高さが挙げられます。

例えば、音声の高さやスピード・抑揚・喜怒哀楽の調整が可能で、地名や人名などの特殊な単語も辞書登録できます。

さらに、多くの話者や言語に対応しているため、さまざまなコンテンツ制作に役立ちます。

デモ音声も用意していますので、ぜひAITalk®を体験してみてください。


参照元:AITalk® とは?

AITalk®のゲームでの活用事例

ゲームのアナウンサー実況の声で活用

株式会社セガ・インタラクティブ では、ゲームの実況アナウンサーの声にAITalk®を活用しました。

元々、ゲーム中の実況音声は全て収録で行っていました。その後、他社のAI音声合成ソフトを使用していましたが、アナウンサーの実況音声の再現性が高くないという課題があったため、再現性の程度がAITalk®の導入にあたっての一番の懸念点でした。

検討段階で収録済みの音声を利用し試聴した結果、再現性に違和感がなく、出来上がりのイメージを掴むことができたため、導入が決まりました。

導入後は従来の実況音声と同様に、プレイヤーが付けた馬名・騎手の名前を滑らかに読み上げることが実現できるようになりました。


活用事例:株式会社セガ・インタラクティブの活用事例を見る

バンダイナムココゲームス「クマ・トモ」

バンダイナムココゲームスの””しんゆうができちゃうゲーム””「クマ・トモ」にAITalk®が採用されました。

ゲーム内のクマの音声には、人間らしく自然な音声である標準話者「こうたろう」の音声が採用されています。


活用事例:バンダイナムコゲームス発売、しんゆうができちゃうゲーム 「クマ・トモ」にAITalk®が採用

まとめ

ゲームのナレーションにおいて、AI音声合成ソフトの選定は非常に重要です。

本記事では、以下のポイントをまとめました。


■AI音声合成をゲームに使用するシーンとその意義

・低予算でゲーム開発をする場合・・・声優やナレーターを採用するコストを削減し、AI音声合成ソフトを活用し低予算で音声を作成できる
・ナレーションの差し替えが高頻度で発生する場合・・・AI音声合成を使えば、ナレーションの再録音が不要で、同じ品質の音声を簡単に作成できる。
・プレイヤーが入力した名前をゲーム内のナレーションに使う場合・・・プレイヤーが入力した名前をゲーム内で正確に読み上げることができる。


■AI音声合成ソフトを選ぶ時の注意点

・音声の利用目的を明確にする。
・音声の質やカスタマイズ性を確認。
・多言語対応や商用利用の条件を確認。


■AITalk®の特徴と活用事例

AITalk®は、高品質なAI音声合成ソフトで柔軟なカスタマイズが可能です。

競馬ゲーム「StarHorse3」や「クマ・トモ」などでの活用事例があり、音声の質とカスタマイズ性の高さが特徴です。

ぜひ、ゲームナレーションやキャラクターボイスにAITalk®の利用を検討してみてはいかがでしょうか。

AITalk®の詳細については、公式サイトをご覧ください。


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