AI音声合成「AITalk®」とは?特徴や活用シーンを詳しく解説

2026/03/31 / AI

ナレーション制作や電話応対、館内放送など、これまで人が行っていた業務を効率化する手段として、AI音声合成の活用が広がっています。なかでも「AITalk®」は、自然な音声と高精度な日本語解析を搭載したAI音声合成サービスとして、多くの企業や自治体で活用されています。本記事では、AITalk®の特徴や活用シーンをわかりやすくご紹介します。

AI音声合成「AITalk®」とは

AITalkロゴ

AITalk®は、株式会社エーアイが開発・提供するAI音声合成ソフトのシリーズです。AITalk®の特徴は、新DNN音声合成方式による滑らかで肉声感のある音声と、高精度な日本語解析にあります。音声の自然さはもちろん、テキストを正しく読み上げるための解析精度にもこだわることで、調整の手間を抑えて違和感の少ない音声生成を実現しています

また、クラウド型やスタンドアロン型など、利用環境に応じた製品が用意されているのも強みです。用途や運用に合わせて柔軟に選べるAI音声合成として、さまざまな企業や自治体で導入が進んでいます。

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AI音声合成「AITalk®」の特徴

AITalk®には、AI音声のパイオニアであるエーアイならではの技術やノウハウが活かされています。ここでは、AITalk®シリーズの主な特徴をご紹介します。

言語解析の精度の高さ

AI音声合成は、入力したテキストをもとに「言語解析」「言語情報の付与」「音声生成」といった工程を経て音声が作られます。

日本語は単語の区切りが明確でなく、語の切れ目やアクセントの判断が難しい言語です。そのため、言語解析の精度が音声の品質を大きく左右します。特にリアルタイムで音声を生成する場面では細かな調整ができないため、解析精度の高さがより重要になります。

エーアイは2003年から音声合成の研究・開発を続けており、知見を活かした高精度な言語解析技術を備えています。テキストを入力するだけで適切なアクセントが付与されるため、自然な読み上げが可能です。

AI音声合成ソフトについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。

屋外放送でも伝わりやすい音声技術

AITalk®では、屋外でも聞き取りやすい音声を実現する「音声了解度改善技術」を防災行政無線向けの一部製品に採用しています。

音声了解度改善技術とは、特定の周波数を強調するなどの音声処理により、騒音のある環境や音源から離れた場所でも内容を認識しやすくする技術です。これにより、風や周囲の騒音の影響を受けやすい屋外スピーカーでも、放送内容が伝わりやすくなっています。

この技術の効果は、2025年3月に発表された総務省消防庁の実証実験でも確認されています。また、AITalk®は防災行政無線への採用率No.1を誇っており、多くの自治体で利用されています。

出典:AI音声合成 AITalk®、防災行政無線へ累計導入数950件超全国自治体の55%が採用へ

-最新技術で聞き取りやすさに貢献 AI音声で地域を守る-

豊富な製品展開

AITalk®は、利用環境や用途に応じて選べる多様な製品を展開しています。AI音声合成サービスの多くはクラウド型ですが、医療機関や個人情報を扱う企業においてはセキュリティや運用上の理由から、インターネット接続を伴うシステムの導入が難しい場合もあります。

AITalk®は、インターネット接続が不要なスタンドアロン型からクラウド型、システム組み込み向けの製品まで幅広く提供しています。ネット環境がなくてもリアルタイムで入力されるテキストの音声化にも対応しており、環境や運用方法に合わせて最適な製品を選択できます。

方言にも対応

AITalk®は、例えば関西弁特有のイントネーションでの音声合成にも対応しています。方言を自然に再現するためには、発音やアクセントのデータを蓄積した専用の言語辞書が必要です。

AITalk®は長年の研究開発によって蓄積された言語データをもとに、方言特有のイントネーションを再現します。地域性のあるコンテンツや、親しみやすさを重視した案内音声などにも活用できます。

限られたデータからの音声モデル作成

AITalk®シリーズには、特定の人物の声をもとにオリジナルの音声を作成する「AITalk® Custom Voice®」があります。

通常、音声モデルの作成には専用環境で多くの音声データを収録する必要がありますが、AITalk®は既存の音声データを学習させて音声データを生成することが可能です。新規収録が難しい場合でも、音声モデルの作成に対応できます。

既存の声からAI音声合成を作る方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてお読みください。

AI音声合成「AITalk®」の活用シーン

ここでは、AITalk®の活用シーンを事例とともに紹介していきます。

コールセンター

AITalk®は、コールセンターのIVR(自動音声応答)や電話音声の作成にも活用されています。ナレーションを録音する必要がないため、音声制作の手間を減らし、運用の負担を軽減できます。

例えば、株式会社アイアコスでは、診療予約システム「テルミーアイ」の電話音声自動受付やサポートダイヤルのIVR音声の作成にAITalk®を導入しています。これまでは外部ナレーターによる収録を行っており、コストの増大や納期調整・打ち合わせの負担が課題となっていました。

AITalk®の導入により、制作期間の短縮を実現しました。納期調整も不要となり、スムーズなシステム提供が可能になったといいます。さらに、話者を選択できるため、既存の音声イメージを維持したまま移行できた点も評価されています。

参考:お客様事例|株式会社アイアコス

防災行政無線・Jアラート

AITalk®は、防災行政無線やJアラートなど、緊急情報を住民へ伝える場面でも活用されています。あらかじめ用意した音声だけでなく、その場で必要なメッセージをすぐに音声化できる点が特徴です。

例えば、全国瞬時警報システム(Jアラート)では、弾道ミサイル情報や緊急地震速報などを瞬時に伝える必要があります。特に国民保護に関する情報など、想定外の事態には事前収録だけでは対応しきれない課題がありました。

AITalk®を導入することで、そのときに必要なメッセージを即時に音声化し、防災行政無線を通じて住民へ届けられるようになりました。これにより、想定外の状況にも柔軟に対応できる情報発信が可能になっています。

参考:お客様事例|全国瞬時警報システム(Jアラート)

動画ナレーション

AITalk®は、広報動画や教材などのナレーション作成にも活用されています。ナレーターの収録を行わずに音声を生成できるため、制作の効率化や修正対応のしやすさにつながります。

例えば、横浜国立大学では、広報動画や情報セキュリティ教材のナレーションにAITalk®を導入しています。わかりやすい動画を作るためナレーションの追加を検討していましたが、プロに依頼すると修正のたびに再収録が必要で、柔軟に対応しづらい点に課題を感じていました。

AITalk®を導入したことで、テキストを直すだけで音声を作り直せるようになり、スムーズにコンテンツを制作できるようになりました。また、辞書登録機能の活用により、大学特有の用語や名称も正確に読み上げられているといいます。

参考:お客様事例|横浜国立大学

館内アナウンス

AITalk®は、商業施設や公共施設の館内アナウンスにも活用されています。営業時間の案内や注意喚起など、定期的に更新が発生する音声を効率よく運用できる点が特徴です。

例えば、商業施設「ディアモール大阪」では、館内放送の音声作成にAITalk®を導入しています。従来はナレーター収録による音声を使用していましたが、収録時期や内容によってナレーターが変わるため、音声の統一感が保ちにくい課題がありました。また、今後の更新時に同じナレーターを確保できるかどうかも懸念されていました。

AITalk®を導入したことで、館内放送の音声を統一できるようになり、将来的な更新でも同じ声で作成できる見通しが立ちました。さらに、多言語での音声作成にも柔軟に対応できるため、インバウンド対応や案内品質の向上にもつながっています。

参考:お客様事例|ディアモール大阪

研修動画

AITalk®は、社内研修や教育コンテンツのナレーション作成にも活用されています。音声の品質を保ちながら、効率的にコンテンツを制作できる点が特徴です。

例えば、NTTデータユニバーシティでは、新卒向けオリエンテーション動画のナレーション作成にAITalk®を導入しています。従来は音声が機械的に聞こえる点や、イントネーションの調整に手間がかかる点が課題となっていました。

AITalk®の導入により自然で聞き取りやすい音声でナレーションを作成でき、受講者の理解度向上につながりました。また、読み上げ精度の向上により修正の手間も軽減され、効率的な教材制作が可能になったといいます。さらに、話者設定の引き継ぎや操作性の向上により、複数の資料でも品質を統一しやすくなった点も評価されています。

参考:お客様事例|NTTデータユニバーシティ

福祉

AITalk®は、福祉や教育の現場でも活用が進んでいます。音声で情報を届けることで、文字を読むのが難しい場合でも内容を理解しやすくなります。

例えば、光文書院とNPO法人EDGEでは、小学生向けテストの問題文を音声で読み上げるサービスにAITalk®を導入しています。従来は、読み書きに困難を抱える子どもたちに配慮したテストが十分に用意されておらず、学習の機会に差が生まれてしまう課題がありました。

AITalk®を使い、問題文を音声で再生できるようにしたことで、子どもたちが自分のペースでテストに取り組める環境が整いました。実際に「音声で受験したら点数が上がった」という声もあり、本来の力を発揮しやすくなった効果が報告されています。また、辞書登録やポーズ調整などの機能により、教材特有の言い回しにも対応しながら、安定した音声品質で運用できる点も評価されています。

参考:お客様事例|株式会社光文書院×NPO法人EDGE

エンタメ

AITalk®は、テレビ番組や動画コンテンツなど、エンタメ分野のナレーション制作にも活用されています。シーンに合わせた音声表現や、柔軟な編集対応ができる点が特長です。

例えば、ケーブルテレビ局のネット鹿島では、情報番組のナレーション作成にAITalk®を導入しています。従来は担当者が読み上げを行っていましたが、表現の幅や音声の統一に課題があり、収録タイミングによって声のトーンが変わってしまう点も悩みとなっていました。

AITalk®の導入により、担当者がシーンに応じたナレーションを作成できるようになり、聞きやすさが向上しました。さらに、音声のトーンを一定に保ったまま修正ができることから、制作効率の向上にもつながっています。

参考:お客様事例|株式会社ネット鹿島

まとめ

AITalk®は、株式会社エーアイが開発・提供するAI音声合成製品シリーズです。自然な音声を生成する新DNN音声合成方式に加え、高精度な日本語解析や聞き取りやすい音声技術など、長年の研究開発で培われた技術が活かされています。

AI音声合成の導入を検討する際は、用途や運用環境に合った製品選びが重要です。どのような製品を選べばよいか分からない場合もご相談を承ります。導入や活用についてご検討の方は、ぜひエーアイへお気軽にご相談ください。

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